2人の娘が大学を卒業する(であろう)年齢になったとき、会社員を辞めて、個人事業主として生活できるのかを検討します。
当然ながら、仮定の部分が多く、不確実性が高い点には留意が必要です。
サイドFIREとは
サイドファイア(FIRE:Financial Independent Retire Early)とは、資産取り崩し+資産キャッシュフロー+事業キャッシュフローから生活できる状態を意味します。
個人事業またはフリーランス等の仕事をすることで事業キャッシュフローを得るという点が、完全な「FIRE」と異なる点です。
サイドFIREをする場合、例えば、生活費の半分を事業で稼ぐことができれば、FIRE資金は半分で足りるということになりますし、事業によっては生活費の足しになったり、経費計上できて税負担を軽減できます。(おって具体的に考えます。)
いくら貯蓄出来たらサイドFIREできるのか、という議論がありますが、そんなものはサイドFIREする年齢、生活水準、住宅事情、個人事業で何をするのか等によってケースバイケースですので、一概には言えないと思います。
ですから、個々人で考えたり、試算したりすることが大切なんだと思います。
サイドFIREを考えたきっかけ
きっかけは本当にひょんなことから生まれるもので、行きつけの飲み屋のオーナーが変わるタイミングを迎えており、その後継者(候補者)から「10年後はtsutaya1984だな!!」と言われたことです。
正直なところ、その後継者が正式に引き継ぐのか、その後継者は本当に私に継ぐのか、そのときに店はどうなっているのか、など不確実性が高い状態ですので、私自身も前のめりになっていない状態であることは確かです。
ただし、今からサイドFIREが可能な状態を作り始めることは、将来的に損になることはないと思うので、実行しようと決めました。何せ、資産を拡大させるということですからね。(あと料理やお酒の勉強をするということなので損はない。)
ちなみに、娘が2人いますので、進学状況がどうなってもいいように、大学卒業までは今の会社で仕事をしようと思っております。(あと10年くらい!!)
私の勤める銀行においても年齢上限を廃止し、高齢者でも働くことができるようになっています。
かといって、70歳まで満員電車に揺られて、本当に社会のためになっているのか分からん仕事を、若者の中で気を使いながらやっていくのも辛いと思うんですよね。直接お客さんと顔を合わせて、楽しさや喜びを共有できるようなシンプルな仕事がしたいと思っているところはあります。
幸いにして、早めの結婚と早めの子育てをしており、私が50歳のときには娘2人が大学卒業している年齢になり、その後の人生を会社員として全うするか、何か他のことで稼ぐかという選択ができる状態になるのが今回まじめにサイドファイヤーを検討した背景です。
そして、料理上手ながら専業主婦を貫くヨッメを投入し、何なら娘がニートになったときのセーフティーネットにもなると思うと、やり方によっては世帯収入としては大きくなる可能性すらあります。
ヨッメとは、家事と外の仕事で家庭内分業で20年近くやってきましたが、一緒に商売をするというのも楽しみであります。
サイドFIRE後の支出
サイドFIRE後、固定費用として支出が必須のコストを洗い出します。
・国民健康保険
・国民年金
・所得税(5%~45%)
・住民税(原則10%程度)
・消費税
・事業税(事業所得が290万円以上の場合に課税。地域による。)
・家賃
・水道光熱費
・食費、雑費
*退職後、翌年の保険料や住民税は前年の所得に応じて徴収されますので、それを見越したキャッシュフローを確保しておくことが必須です。(配偶者が会社勤めの場合には扶養に入るなどして負担軽減することはできそう。)
サラリーマンにとって、会社側でやってくれている健康保険と年金について深堀してみようと思います。
国民健康保険の負担額
私の在住するさいたま市をモデルに国民健康保険料を確認します。
少しわかりにくいのですが、サイドファイヤー後の所得から基礎控除43万円を引いた金額=課税標準所得額がベースになるということを押さえておくことがスタートライン。
課税標準所得額に対して、各税率(合算すると11.85%程度)を掛けて、均等割額(1人あたり年6万円程度)をプラスして算定されるとのこと。
例えば、所得(売上-経費)が300万円なら、課税標準所得額は257万円となり、以下の計算式のとおり365,000円が国民健康保険料ということになります。よって、可能な限り所得を減らすことで国民健康保険料を下げることができるということが分かります。
※国民民主党が頑張ってくれれば基礎控除が拡大されるかも。



国民年金の負担
国民年金は所得に応じて支払金額が変動するという制度ではないようです。
老齢基礎年金を満額受け取るためには、原則として保険料の納付月数が480ヶ月(40年)必要となります。国民年金の1ヶ月の保険料は令和5年度(令和5年4月~令和6年3月まで)で月額16,520円ですが、毎年改定されます。
サラリーマンは厚生年金(および企業年金)が2階建て、3階建てで設計されていて支払った分の見返りが見込まれるわけですが、それが一気に無くなるので、費用負担も減る一方で、将来の受取金額も減少することは覚悟が必要です。
そのため、IDeCoを活用して控除額を増やしつつ、将来に備えるということは大事かもしれません。
個人事業主に適用される控除
・基礎控除 基本的に、全ての納税者に対して適用される控除です。2025年の基礎控除額は48万円です。
・青色申告控除 青色申告を行っている場合、特別控除が適用されます。65万円控除(複式簿記で記帳・決算を行っている場合)
・事業所得控除(必要経費) 事業に関連する支出は、必要経費として差し引くことができます。たとえば、事業に使う事務所の賃料、光熱費、通信費、車両費、仕入れなどが経費となります。
・配偶者控除・配偶者特別控除 配偶者がいる場合、配偶者の所得によっては配偶者控除や配偶者特別控除を受けることができます。
・扶養控除 扶養している家族がいる場合、その家族の人数や所得によって扶養控除が受けられます。
・社会保険料控除 自身や家族の社会保険料(国民健康保険、国民年金、医療保険、介護保険など)の支払い額は、控除の対象となります。
・小規模企業共済等掛金控除 小規模企業共済(個人事業主向けの退職金制度)や、確定拠出年金(iDeCo)などの掛金は控除の対象となります。
サイドFIRE後の収入
個人事業のビジネス次第です。
もし、本当に個人事業を引き継ぐことになれば、売上を伸ばしつつ、経費も認めらる範囲で適用させるということになるでしょう。
立地が良い場所なので、ランチ営業や夜もイベント開催などで集客したいところです。恐らく10年後には従業員の問題が出てくると思うので、自分自身もフル稼働して、家族にも手伝ってもらい、アルバイトを何とか確保する必要がありそう。
なお、年金は65歳から受給可能な制度設計ですが、どうなることやら。70歳から受給ということも視野に入れた方が良いかもしれません。
50歳でサイドファイヤーする場合、まずは年金受給までの期間、しっかりと防衛できる元手とキャッシュフローを生める体制を構築する必要があるということです。
サイドFIRE要注意ポイントまとめ
・退職翌年の住民税や保険料は勤務時の収入により計算されるため高い
・厚生年金減少、企業年金減少
・配偶者が専業主婦だった場合、配偶者分の国民年金保険料と国民健康保険料についても確認する必要がある。(扶養から外れる場合)
まとめ
・何歳まで会社員として勤務するのかも分からない時代。60歳を超えて本当に企業にとって必要とされる人材はどれだけいるだろうか。サイドファイヤーの大きなメリットは会社員としての「過度な」労働・ストレスから脱却できること。
・個人事業の内容によっては、食費などを減少させることができ、家賃や保険料等を経費計上できる点も多い。本当に必要な固定費用を見定めて、ファイヤー前の貯蓄金額を算定すべし。
・サイドFIREの場合には事業をするので、生活リズムは基本的には崩れない。完全FIREよりはヘルシー。個人事業の内容次第ではサラリーマン時代よりも長時間労働になるかもしれない点には注意。
・靴道楽・服道楽は卒業して、節約分は株投資と預金へ。今後の人生に必要なアイテム選びは厳選すべし。
tsutaya1984がおススメする定番アイテム
革メンテナンス(革靴、バッグなど)
・ブラシ
靴磨きを始めるときにまず使います。馬毛ブラシで埃をはらいます。埃が付いたまま磨くと、埃が革靴にくっ付いてしまいます。
以下は豚毛ブラシです。乳化クリームを塗った後に豚毛ブラシで革に馴染ませます。
懐に余裕があれば江戸屋のブラシを。私はこちらを黒と茶色用で愛用しています。
・汚れ落とし
基本的にはこれだけで良いと思っていますが、汚れが顕著な時には、別途モウブレイの汚れ落としなどで汚れをとってから、こちらのローションを使います。
通常の汚れ落としとしてはリーズブルなこちらも常備しておきたい。
・デリケートクリーム
汚れ落としの後に水分補給です。最近はモウブレイのリッチデリケートクリーム一択です。
・乳化クリーム
革靴の色に合わせてクリームを用意するのもいいのですが、最近はニュートラルだけ使って色の落ち方を楽しんでおります。並行輸入品でお安いです。↓
・万能クリーム
バッグや小物にはこちらを使っています。べたつかないので使い勝手良いです。
・ワックス
私はサフィールのワックスが最も使いやすいです。
・レザースティック
コードバンのケアに。安いのでかっさ棒を使っています。
洋服ブラシ
帰宅したら、まず手洗いうがいの後に洋服ブラシです。
洋服スチーマー
皴を取るだけでなく、ウール製品は着用後にスチームすることで生地が落ち着いて長持ちするみたいです。
ソックス
フットカバーはオカモトのココピタが優秀
通常のローファーであればメンズ用、ベルジャンシューズなどは浅めのレディース用を使い分けています。
TABIOからも良いアイテムが出ています。
ハーフパンツでソックスを敢えて出したいときには以下の3つのメーカーを使っています。
チーフ
チーフはムンガイ一択です。個人的には白地にブラウンが好き。
ブログ運営のお勧め2選(レンタルサーバーとテーマ1つずつ)
テーマはSWELL一択です!!!
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