2022年5月の株式相場振り返り
2022年5月の株式相場は、月初から月半ばにかけてスタグフレーション(インフレ高止まり&景気後退)を織り込むような値動き、かつ、米企業決算の不振で株式相場は下落し、かなーり悪い雰囲気に。
月末にかけては景気後退を織り込む債券市場の金利低下、インフレ指標の一服やFOMC議事録での想定内の金融政策スタンスを確認して株価は上昇する展開に。特に米国のハイテク銘柄については月後半の巻き戻しが顕著であり、底入れの期待も高まる値動き。
日経平均は、月半ばに26,000円を割り込む場面もあったが、徐々に底値を切り上げて27,000円を上回って月末を引けている。日本株は米ナスダックと比べると小動きでした。ゴールデンウィーク後でもコロナ新規感染者数が減少傾向だったり、政府のコロナ規制緩和(水際対策緩和など)も後押しになったかもね。
ハイ・イールド債のクレジットスプレッドが月末にかけて大幅にタイトニング(倒産リスクの減退)しており、クレジット市場の改善が月末に掛けてみられたのはポジティブ材料か。
2022年5月の投資行動
5月は売り無し、購入のみでした。
株式相場が5月初旬~半ばで下落するなかで買い下がっておりました。
投資銘柄はSP500の為替ヘッジありの東証ETF、丸紅(食品が得意な商社)、三菱UFJ銀行、月末には初のJR九州(下のスクショにはありませんが1単元購入しました)。
個別銘柄は高配当かつ値上がり余地がありそうな銘柄を選択しています。
株式相場がクラッシュしたら、東京海上日動、三井住友銀行、三菱商事あたりはポートに入れたい。
あと、ルネサスエレクトロニクスの買い増しも下落局面では慎重に検討したい。
6月のいつか分からないけど、ボーナスの支給があります。服や靴に使う予定がないので、相場が下落していれば投資したいなーと思っております。
2022年5月末の評価損益など
中古自動車をニュージーランドに輸出するオプティマスグループは、高配当かつ好決算なのですが、株価の上値が重い状況。しばらくは辛抱したい。
武田薬品は5月末にかけては弱い展開。企業会計基準の変更に伴うのれん償却がここ10年で決算を悪化させるとの見通し?で下落基調。一方で新薬開発や物流改善などのプラス材料もあり、レンジ相場になるかな。3600ー3800あたり。
2022年6月の相場見通し
まず、意識したいのは、米国のインフレ指標、10日にCPI発表があります。
QT(量的引き締め)が始まるので、米国債入札(特に8,9日の10年と30年国債)にも注目しておきたいですね。証券会社が国債のポジションを取れるかなどによって国債の需給が崩れる可能性があります。入札結果によっては米国債金利が高騰する可能性⇒株価が下落する可能性がありますので注意したいです。
また、FOMCが14日、15日で開催されますが、想定どおり50BPの利上げとなるか、そのほかガイダンスがあるかどうか注目です。
足元欧州の利上げも意識されていますので、9日のECB理事会も相場への影響があるかもしれません。
16日~17日で日銀金融政策決定会合があります。私は黒田総裁の間は政策変更はないとみていますが、サプライズには注視したい。
結局のところ、株価は上がるのか、下がるのか、と言われれば分からないというのが本音ですが、足元のモメンタムは改善基調であって、滞留している資金が株式市場に入れば大きな相場上昇になりうる局面ではあると思います。
一方で、世界的なインフレ基調の継続、原油など商品価格高騰、企業決算の悪化、将来的な経済成長の低迷、グローバルなクラッシュの可能性増大(中国の不動産バブル、新興国・クレジット市場の信用懸念など)に端を発する株価暴落の可能性があることには注視したい。
なんだかんだで、コロナが世界的に収束すると、物流や消費の側面で大きなプラス要因になると思うので、引き続き注目です。
(結局見通しは言っていない(笑)。だって分からないだもん。)
最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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