行きつけの日本酒居酒屋がコロナで店じまいして意気消沈気味です。
でも日本酒が好きだから、これからも酒屋で日本酒を買ったり、飲み屋で飲んだりして楽しみます。
本ブログの前半では、日本酒の基本的な知識をまとめます。精米歩合、火入れ・・・などを整理します。
後半部分(随時更新)では、実際に飲んだ日本酒を記録します。これまでの人生で恐らく100銘柄以上飲んできたと思いますが、正確に記録しておらずいい写真も少ないので、過去に呑んだものは一旦白紙にして、一から日本酒を飲んでいこうと思います。そのため、本ブログは随時更新されます。いつか、500銘柄くらい記録できるように頑張ります。がんばれ私の肝臓。
最近は、フルーティ、ジューシー、発泡性があったりと飲みやすい日本酒が増えています。女性杜氏も多く、女性の胃袋をつかむような日本酒も増えてきましたので、ぜひとも日本酒にトライしてもらいたいと思っております。
日本酒とは
お米、米麴、水を発酵させて「どぶろく」を作り、そこから濾過することにより美しい透明感のある日本酒ができあがります。
ざっくりに言うと上記の通りですが、その製造過程は酒蔵により様々で酒母の作り方、発酵のさせ方など説明が複雑になるため、細かい話は割愛します。
米、米麴、水を使っているものは「清酒」と分類されます。
清酒のうち、「日本産の米」を使っており、「日本国内で醸造」された酒だけが日本酒として名乗っても良いことになっています。酒税法でキッチリと規定されているようです。
日本酒は、日本の原材料で日本在住の杜氏により作られたお酒ですから、円安時代・貿易赤字の厳しい今の日本にはもってこいの酒です。国力のために日本酒と米粉の一層の普及を希望します。(急に真面目になった(笑))
精米歩合とは
昔は精米歩合が高いのと低いので、どちらが磨かれているんだっけ?と思った記憶があります。
以下の絵をみると分かりやすいです。精米歩合は米を削った後に残った部分のパーセンテージを示すもので、比率が低いほど磨きが掛かっているということになります。
米の表面には、主なものとしてタンパク質、ビタミン、脂質が含まれます。
これらは雑味につながると言われており、磨くことにより、雑味のない旨みを味わうことができるのです。
ただし、精米歩合が低ければ「うまい」かどうかは一概には言えず、当然酒蔵によって味は様々ですし、食中酒にするか単独で飲むかなどのシチュエーションによって酒を選ぶ必要があります。人によっては、低い精米歩合だと「酒らしくない」とか、「コメの風味が消える」などというコメントもあり、ご自身で経験して好みを判断していくことが推奨されます。
特定名称酒(純米吟醸とかの定義)
特定名称酒は8つに分類に分類され、大きく米・米麴、水だけの原材料の酒には「純米」が付いていて、名称に「純米」が含まれていない場合には醸造アルコールが加えられている酒ということになります。最近ではアル添でも美味しい酒が増えてきたということですので、色々試したいものです。
火入れとは
一般的な日本酒は「火入れ」が2回されます。
貯蔵用タンクに入れる前に1回、瓶詰のときに1回火入れします。温度は60~65度程度まで加熱することで菌を死滅させ、酵素を失活させます。
この火入れにより、日本酒が長持ちすることになります。
火入れされていない酒を「生酒」といいます。フレッシュさとジューシー感を味わいたい方には生酒がおススメです。刺身みたいなものなので、早めに飲み切れる方向けです。
酒屋に行く方はご存じかと思いますが、酒屋で常温で販売されている酒、冷蔵庫で保管されている酒があります。火入れされている酒は常温で、冷蔵庫で販売されているものは生酒が多いと思います。
どちらの酒にしても酒蔵が大切に作ったお酒です。火入れした酒であっても冷暗所での保管を心がけたいですね。
日本酒度とは – 辛口というけれど・・・
日本酒度の高い酒は「辛口」と覚えていると、「日本酒度+15だけど辛くないのだが、私の舌おかしい・・・?」と思うことも多いと思います。
全然そのような感想を持つことは間違いではないと言われていて、正確には、日本酒度は「日本酒にどれだけの糖分が含まれているかで数値化したもの」です。
日本酒度がマイナスの場合には、糖分が多く、フルーティで昔ながらの日本酒が苦手な方でも飲みやすい種類が多いです。
一方で、日本酒度がプラスの場合には、糖分が少なく、場合によっては辛みを感じたり、ドライな感じがあったりしますが、糖分が少ないだけで、米の本来の甘味を感じる酒もあるため、所謂「辛み」を感じるとは限らないということになります。
2022年4月17日からの日本酒記録
一からのスタートです。
同じ酒蔵・同じ銘柄名称でも季節限定品などありますので、重複することもあろうかと思いますが、その点はご容赦ください。
北海道
・男山 秘造り たつログ3.2
江戸時代の男山を再現した酒。精米歩合60%
ずっと飲んでられる端麗で程よいコク。飲み終わると少し甘味を感じる。
食中酒向け。刺身や焼き魚と飲みましたが、相性は最高でした。
青森県
・穂ノ泉(ほのいずみ)(桃川株式会社)生 純米酒 たつログ3.9
大宮駅の青森物産展で1,200円で購入した商品です。
精米歩合65%、おいらせ町産まっしぐら100%使用
安かったので、どんなもんだろうか?と買ってみた酒でしたが、予想以上に旨みが強く、バランスの良い酒です。知名度さえ高くなれば、お値段が上がっても不思議ではない良い酒だと思います。コスパという意味では、巡り合ったことのないレベルです。
秋田県
・刈穂 六船 (酒蔵:秋田清酒)純米吟醸 たつログ3.8
精米歩合55%、日本酒度+5
家の食事に飲んだ酒。タラの煮つけ、枝豆などをあてに四合瓶を一晩で空けてしまった。
食中酒としては最高で、辛みも程よく、後味もすっきり。純米吟醸なので米の甘さやマロ味も感じられる絶品の酒です。
・山本 純米吟醸 生原酒(山本酒造店)たつログ3.8
日本酒度+3
まずはフルーティなリンゴ系の甘みと酸味、その後に日本酒らしい米の味わいと程よいキレが楽しめる。刺身と鹿のハムと合わせて(゚д゚)ウマーでした。
福島県
・飛露喜 特別純米 たつログ3.7
日本酒度+3
ライチのようなフルーティ感もありますが、ベースは日本酒らしい米の味わい。そのうえで後味すっきり、バランス良しの食中酒として優秀です。蕎麦屋でそばを食いながらグビグビ飲んでしまいました。
・いいで ほまれ酒造 純米酒 たつログ3.7
クセがなく食中酒として合いました。安くコスパの良い酒です。単独酒だと酒らしすぎるかも。私は好きですが女子がワインのように飲む酒ではないです。
栃木県
・仙禽(せんきん)オーガニックナチュール たつログ3.9
精米歩合
精米歩合90%で米食っているような気分なんですが、マンゴーのような甘さ、フレッシュなガス感、密度感の高い旨みと甘味を感じられます。生酛、天然酵母、木桶仕込みで醸されています。
女子受け◎です。
・千菱(せんびし) 北関酒造(栃木県)
大宮駅にある行きつけの「かしら屋」で出している日本酒
検索しても詳細情報が出てこない酒
やくとん、焼き鳥屋の日本酒はこういう酒でいいんです。
The日本酒という感じの冷酒でしたが、スーッと入っていく癖の少ない酒で、居酒屋メニューには良く合いました。もつ煮、カシラ焼きとの相性は最高でした。今度は熱燗でいただきます。
群馬県
・町田酒造 純米吟醸55 雄町直汲み生 たつログ3.8
細かいガスを感じつつ、フルーティな味わいの後、旨みを楽しめる。女子受けも良さそう。食事なしで楽しめる単独酒としていただきました。どんな食事とも相性が良さそうでフルーツと一緒に食べても良さそう。
埼玉県
・花陽浴 純米吟醸
たつログ4.0
パインアップルの甘味、その後とろみ、旨み、サイコー。
単独酒として楽しめる日本酒
さんざん飲んだ後にバーで出してもらった花陽浴。
スイスイ飲める。女子受け100%
・鏡山 2022 純米大吟醸 生にごり酒 たつログ3.7
酒米のダイアモンド「愛山」を100%使用した濃厚な旨みが凝縮された一本
276本限定の酒です。
濃厚な旨みもありつつ、きりっとした側面も持っており食中酒としても、単体としても楽しめます。
牛肉のパスタをいただきながら頂きましたが、とても相性がよかったです。
発砲が凄かったです!
石川県
・手取川 純米吟醸 石川門 生原酒(吉田酒造店)たつログ3.5
洋ナシのような甘味を感じつつ、フレッシュな酸味と程よい辛みを併せ持つ。石川門(酒米の品種)の特徴である優しい柔らかい甘味を感じた。甘ったるくなく中辛口で食事との相性も良し。
富山県
・立山 特別本醸造 たつログ3.4
金沢に3年間住んでいたときに、一番飲んだ酒。思い出深い。
刺身とのマリアージュを楽しみましたが、カンパチや金目鯛の刺身とメチャクチャ合いました。
キレが良く爽快感があって、程よくコクもあり、ずっと飲んでられるお酒です。
・銀盤 剱岳 たつログ3.2
日本酒度+4。精米歩合60%
色は黄色寄り。落ち着いたすっきりとした味わい。
酒飲んでるなーという味です。
刺身と焼き魚との相性が最高でした。
女子受けしないタイプです。
山口県
・原田 特別純米 おりがらみ生原酒 たつログ3.4
程よい発泡感があり、辛口に少し感じつつも、米の旨みや味わいしっかりで、和食や魚料理(カルパッチョや刺身)との相性が良さそう。甘ったるくなくて、食中酒にピッタリ。
高知県
・亀泉 純米吟醸 生原酒 CEL-24 / 日本酒度‐13 精米歩合50% / 亀泉酒造 四合瓶1,700円 たつログ4.0
アルコール度数は14%と低め。
高知県で開発された酵母CEL-24が使用された生原酒。パイナップルのようなジューシーさ、フルーティさ、甘さを感じる。酸味とのバランスも良く、刺身との相性も良かった。日本酒が苦手な女性に強くお勧めしたい1本。
甘い日本酒を好まない方はスルーでお願いします。
・南 純米吟醸 おりがらみ たつログ3.7
日本酒度+10
甘さは少な目で程よい発泡とおりがらみならではの旨みがあります。バランスよく、うまい食中酒です。
佐賀県
・七田 純米 おりがらみ 生酒 無濾過 特約店限定 季節限定酒 / 山田錦 精米歩合65% / 天山酒造 佐賀県小城市 四合瓶1430円 たつログ3.8
開栓するとき油断すると発泡でこぼれます。青りんごのような香りと、強めの発泡が口のなかで爽やかに駆け巡ります。純米で磨きすぎず、お酒らしさも十分に感じられる。
食事は和食でも合うが、白ワインと相性の良い海鮮系やチーズも合いそうです。食事なしでもスイスイ飲めてしまうお酒です。
光栄菊黄昏オレンジ無濾過生原酒 たつログ3.7
ガス感を感じながら、柑橘系のジューシーさを楽しめる。
グレープフルーツのようあ苦みと甘酸っぱさを感じた。
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