八王子のGozovationでフルオーダー靴を作ってみた – 初めてのビスポークシューズ

楽しみにしていた人生初のビスポークシューズが完成しました。

まずはじめに、オーダーから作製までサポートしていただいた、福士さん・畑さん・Gozovationの皆さん、本当にありがとうございました。大切に沢山履きます!!!

目次

オーダーした靴屋は「Gozovation」

埼玉県大宮から東京都八王子市は結構遠い(笑)

それでも、Gozovationに依頼しようと思ったきっかけは、お店の「人」と「コンセプト」でした。

Gozovationに最初に訪問したのはクツビガク木嶋さんの靴磨きイベントでしたが、その際、足に合わないジョンロブのウイリアムのインソールを依頼し、Gozovationに履きやすい革靴に変えてもらいました。その際、親身になってフィッティング調整してくださった福士さん、笑顔が素敵なスタッフの皆さんに好感をもちました。

昨年、管理職になった記念にビスポーク靴を作ろうかと思い、色々と靴屋を調べておりました。素晴らしい革靴職人は様々いると思いますが、普段カッコいい靴を履けない整形靴が必要な方々に対して機能性と美しさを兼ね備えた靴を提供することで夢を与えるGozovationの社会的意義に共感し、Gozovationを応援するという意味も込めて初のフルオーダーはGozovationに決めました。

フルオーダーシューズ完成までのプロセスはGozovationのWebsiteに記載があります。
フルオーダー紳士靴・ビスポーク – 東京八王子オーダーメイド靴・健康靴のGozovation (gozo-shoes.com)

Gozovationのイベントには愉快な仲間が沢山集まります。

私のオーダー内容

一番のリクエストは「歩きやすさ」

Gozovationのインソールを最初から組み入れてもらい、歩きやすい靴を作ってもらいと考えました。

歩いて痛い靴、夕方になるとパンパンになって脱ぎたくなるような靴は正直言って要りません。

見た目はALDEN的なロングウィングにしようとデザインしました。

これをコードバン№4で作りたかったんですよね。

ジーンズにTシャツにこの靴を履くだけ!それでも決まる靴が欲しいのです。

絵が下手なのはご愛嬌でお願いいたします。。。

少し変わった整形靴由来のビスポークシューズ作製プロセス

Gozovationでは、フルオーダー靴を作製する場合に3回来店することになっており、初回:カウンセリング・採寸・足の状態の確認・オーダー内容の確認など。2回目:ラスト作製後の仮合わせ。仮靴(プラ)でのサイズ調整の実施。3回目:納品というプロセスとなります。私の場合はオーダーから受け取りまで約10か月でした。

初回訪問時(2023年9月)

①カウンセリング:足の悩み、希望の靴イメージ、革の種類、ラストの種類など相談に乗ってもらいます。

事前に理想の靴のイメージを付けてから訪問すると、話が活発に進めやすくなると思いますよ。
Gozovationでオーダー可能なホーウィン社のシェルコードバン。どれも良い色で何往復も考えました。コードバンの色を選ぶなんて贅沢な時間も溜まりません。

②採寸:Gozovationではかなり細かく採寸します。

私の足は、ポールジョイントは細いのですが、甲が急角度で高くなっているので、甲が痛みやすい形をしているようです。あと、これまでの靴擦れで踵部分が腫れぼったく成長してしまっているようです。

足裏の型を取ります。
想定する厚さの靴下をお借りして採寸
かなり細かめに計測しています。お店によっては3か所くらいしか計測しないという噂もチラホラ。

③ラスト作製のための型取り

Gozovationでは、ドイツ整形靴の靴作り方法を採用しており、医療用ギプスを活用してラストの基となる形を取ります。

まずはビニール袋を装着させられ、福士さんが手に持っているのは「ストッキング」!!。そんな趣味ありまへんでー。
人生初のストッキングを履き、さらには、固い板状の素材を脛のあたりに差し込まれる。後にギプスを外すときにカットするので必要なんです。
器用なもので、ギプス完成。縦の線をカットしてギプスを外します。

このギプスの写真、私の足の形とそっくりなんです。(ほぼそのもの)

この型をもとにラストを作っていきます。

2回目の訪問:仮合わせ(2024年2月)

Gozovationでは木型(ラスト)作製後、プラスチックで作製した仮靴でサイズ感をチェックします。

プラスチックの靴で当たる部分がないか、フィット感はどうか確認し、木型の最終調整を実施します。

これがプラの靴
インソール入りのプラ靴、奥には私のLast
革靴仲間とパシャリ
訪問するときにはいつも工房の様子や作製過程などを見せてくれて有難いです。
時系列が逆転しますが、これは2024年1月に、ラスト作製過程を見せていただいたときの写真。樹脂を私の型に流し込んだ後の写真です。ここからLastとして削っていくのです。
めちゃくちゃ良いコードバンを仕入れていただきました。

3回目の訪問:フィッティング(2024年7月)

最終チェックのため訪問しました。

実物を見た瞬間、「おー!!!!かっこいいー!!!!!!!」となりましたね。

見た目は理想通り、最高です。

そして履き心地、歩きやすさの確認に入ります。

足を入れた感覚は、きつくないけども優しくフィットして包み込んでくれるような感じ。グッドです。

そして、2種類の靴下を履いて歩いてみました。

少し厚めの靴下だとジャストフィット、薄目の靴下だと若干踵が甘い印象があったところ、畑さんが靴下の厚さによって調整できるインソールを作ってくれて、薄い靴下でもジャストフィットになりました。

どんな靴下でも丁度よい履き心地を実現できるのは最高ですよね。

ホスピタリティ溢れる最終フィッティングでした。

スッピンのコードバン。プレメンテ前の状態です。

プレメンテ磨きはクツビガクの木嶋さんに

冒頭記載したように、Gozovationの初訪問時には木嶋さんに磨いてもらったということがありましたので、今回も木嶋さんをご指名させていただきました。木嶋さんはコードバン磨きの技術が凄まじく、コードバンの地艶を最大限引き出してくれます。ご自身でもこの1年でケア方法を変えたことで仕上がりが段違いによくなったと感じているようです。

Gozovation名物、蕎麦屋磨きというものがあるんですが(蕎麦屋で即席磨き台を設置し、20分程度で仕上げるという磨き屋泣かせのイベント)、コードバンの最初の手入れなので、店舗でゆっくりやってもらうことにしました(笑)

ニュートラルクリームでホーウィン№4の色味を最大限活かした仕上がりに。鏡面はもちろんビシビシです。
磨き終わって、サウナ後の外気浴中のような脱力感の木嶋氏

もちろん、靴磨き後は飲み会!!!

八王子まで靴仲間が大勢集まり、靴磨き職人、店員さん含めて夜遅くまでワイワイ。いつも帰るのは終電。

こんなオーダー靴屋さんありますかね(笑)

最高です。楽しかったです。

靴の匂いを嗅ぐことで靴の生い立ちなどを感じることができるマイスター
飲み会後のシューサークル!
この記事をみてオーダー靴に興味が出たら八王子のGozovationに行ってみてくださいね。オーダースーツも始めるみたいですよ。

最後にホーウィン№4コードバンと磨きの美しさをご覧ください。

ハイシャインと地艶が美しい。
アッパー部分は釣り込みで伸びているので若干色が薄く見えて、コンビのようになっています。これも美しい。暫くはこの状態を楽しみたいです。クリームを入れれば色のバランスを取ることができるようです。
美しい。

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この記事を書いた人

幅広い年代から支持される大人の装いを追求するためのブログです。
革靴の魅力に惹かれてのめり込んだファッション。足元の美しさから組み立てたトータルコーディネートで大人の魅力を最大限に伝えていきます。上品な装いの近道は「いい革靴を履く」ことだと確信しています。
詳細は、自己紹介記事をご覧ください。

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